壁画最後の日。

結局、東京都建設局と話し合いの機会も持たれないまま、明日から橋脚補強工事に入るそうです。
その連絡さえもわずか４日前。
この壁画の姿を直接見られるのは今日を限りに永遠に失われてしまいます。

橋脚を管理しているのは、確かに建設局かもしれませんが、決して彼らの持ち物ではないはず。
橋脚は都民の財産であり、税金で成り立っているもの。また、壁画もみんなの財産であることは間違いないのです。
まるで私物を扱うように、一方的に工程を決め、壁画の制作者にさえ相談することなく工事を進めることは正しいことなのでしょうか？

５年前に、２０代最後の傑作を創ろう、遺作となったら代表作になるような作品にしよう、という意気込みで制作した壁画。制作費はおろか、交通費さえ支給されない中、約１ヶ月半の間無償で制作にあたりました。自分が生まれ育った場所に少しでも恩返しができることを喜びとしながら。

壁画があることで公園の魅力が増すような、そんな壁画を目指しました。
事実、ミュージッククリップや雑誌等でも取り上げられ、公園利用者のみならず、駒沢通りを車で通りかかる人たちにも親しまれてきました。

橋脚という性質上、永遠にそのままの状態では保存ができないのはわかっています。
しかし、このような形で、話し合いも持たれないまま壁画が無くなってしまうことは残念でなりません。橋脚補強工事の話が持ち上がった時点で、連絡なり相談はできなかったのでしょうか。
結果は同じだとしても、双方納得の上での工事が可能だったはずです。

「ご理解をお願いします。」
最終的にはこの言葉。
東京のために、と思って制作したはずが、今は裏切られた思いでいっぱいです。
壁画制作当時、親身になって見守って下さった担当の方が今でも担当して下さっていたら、また違った結果になっていたのでしょうか。

組織として問題のない組織はないはずです。だからこそ改善をしてゆくのではないでしょうか。
大切なふるさとであるからこそ、今回苦言を呈したいと思います。
果たしてこれで良かったのか。

明日から壁画は壊されます。
１年もすれば真新しい橋桁になり、そこは「かつて壁画のあった場所」となります。
再び殺風景な、無機質な表情を見せるでしょう。
担当者さえ部署が変わり、やがて忘れてゆくでしょう。

でも、僕にとって東京がふるさとであることに変わりはありません。
これからもずっと。
そしてまた素晴らしい作品を作り続けたいと思います。
ひとつ壊されるのなら、ふたつ新たな作品を生めばいいのです。





壁画最後の日。ちょうどフリーマーケットが開催されていて、多くの人で賑わっておりました。




この壁画のタイトルは「Visitors」。
たくさんの人に訪れてほしい、との思い通りの最終日となりました。




この景色は、もう二度と見られません。



追記＊
関連記事：OCNアートブログ artgene「駒沢公園壁画・最後の記録」
http://artgene.blog.ocn.ne.jp/sahara/2010/07/post_198c.html

マウンテンミントの花。

ちっこいです。

ファッションショー。

東邦大学・医学部看護学科の文化講座発表会でした。
美術選択の学生たちは、学内・ナイチンゲールホールでの絵画作品の展示と、ファッションショーを行いました。
例年、絵画作品の展示は行うのですが、ファッションショーは５月に学外授業として東京都現代美術館へ行ったのがきっかけで、その中で見た「フセイン・チャラヤン展」で刺激を受けて、自分たちも服を作ってみたい、ということで実現したのでした。
３人１組でデザイン画から描きおこして、計６チームのデザインしたオリジナルコスチュームを学生がまとって、その場で最後の仕上げをして、完成作品でホール内でランウェイを歩いてもらいました。
学生たちが真剣に取り組んでくれたおかげで、染めたり、吹き付けや切り抜きなど、それぞれに趣向を凝らしたコスチュームが出来上がり、かなり盛り上がった発表会となりました。

前日準備。

東邦大学・文化講座で、翌日に行う文化講座発表会のための前日準備。
展示作品の額装と陳列。それにファッションショーのリハーサル。
学生たちが積極的に準備をしているので、安心して任せてられます。

１日体験。

朝日カルチャセンター・水彩画（水曜）クラスには、１日体験の方がいらしておられました。
１日で劇的に絵が描けるようになる、、、なんて魔法のようなことは起きないんですが、これをきっかけに「描く楽しさ」を見つけていただけるといいなぁ、と思います。

印刷。

了徳寺大学・２年生のシルクスクリーンの授業は、先週感光させて作った版を使って、いよいよ印刷過程。
スキージを使って、インクを丁寧にＴシャツなどに転写してゆきます。

貼り紙。

壁画にこんなものが貼ってありました。
先週はなかったけど。
何の話し合いもないまま、東京都建設局は壁画を壊しての橋脚工事を強行するようです。
この貼り紙で初めて担当の方の名前を知りました。

ぷっくり。

ユリ科の何か？のつぼみが膨らんでいます。
何が咲くのか楽しみです。

さっぱりと。

だいぶ伸びた髪を切りに行ってきました。
ここ3〜4年、切っていただいていた美容師さんが出産のため間もなくお辞めになるとのこと。
もう一回くらい切ってもらえるかなぁ。。。

ガラス絵。

今週の東邦大学・文化講座の授業ではガラス絵を体験してもらいました。
ガラスの小額などに裏から水彩絵の具で絵を描いていくもの。
今年の学生さんたちは、のみ込みが早いのか説明するとすんなり制作に取りかかり、素敵な作品を仕上げてくれました。