Stockholm
深夜に羽田を出て、早朝にドイツ・フランクフルト空港でトランジット。
ストックホルムへ向かう機内で、日の出を迎えました。
ストックホルム中央駅。
とりあえず1DAYパスを買って、市内へ。
ホテルに着いたのがまだ午前中だったのですが、ご厚意でアーリーチェックインOKの上、改修したばかりの新しいお部屋へと通していただきました。
とりあえず荷物を置いて市内見物へ。
ストックホルムのラグジュアリーなデパート・NK(エンコー)。
ウィンドーディスプレイも含めて、とても素敵な場所でした。
そしてスウェーデンはちょうど紅葉の季節。
街が彩られて美しかったです。
旧市街・Gamla Stanの街並。
どこを歩いていてもまるで映画のワンシーンみたい。
名前はわかりませんが、いろんなところで花が街を彩っていました。
今回せっかくスウェーデンに来たので、お願いをしてAstrid Lindgren Children's Hospitalを訪問して、プレイスペシャリストであるKristina Silfveniusさんに院内でのアートを用いたプレイセラピーの様子をご紹介いただきました。
こちらの病院では18歳までの子供が、入院・通院をして治療を受けることの不安を軽減して、治療への意欲を高めるためにプレイセラピーが用いられています。
院内には至る所にペインティングやオブジェが配置されているのですが、どれも大人の視線の高さだけでなく子供の視線も含めて様々な視点が用意されており、診察に来た患者さんの家族みなさんにとって楽しい会話が生まれやすいような構成になっていました。
こちらが病院名にもなっている作家のアストラッド・リンドグレンさん。
日本でも「長くつ下のピッピ」などの著作でおなじみ。
院内には壁画だけでなく、天井画も。
これは入院中の子供が一番見ることの多い天井にも、絵画があることで無機質な空間を変化させる試み。
バルーンのゴンドラ部分はちょうどスプリンクラーの吹き出し口になっています。
図書館には世界各国の児童図書が揃っており、もちろん日本のものも。
ちなみにスウェーデン語では「本」を表す言葉も、「森」を表す言葉もどちらも「ボック」と言うのだそうで、こちらの図書館は全体が森のようなデザインになっていました。
そしてこちらのプレイセラピーを象徴するようなオブジェ。
本物の救急車が半分に切られて壁に設置されています。
もちろん親子で乗り込んで遊んでOK。
これは、救急車で搬送されてきた子供たちが抱いてしまう、救急車そのものへの恐怖心を遊びを通して少しでも緩和するためのもの。
他にも注射への恐怖を取り除くプログラムや、治療を受ける子供だけでなく家族を対象にしたメディテーションルームなど、病院や病気に対する不安をアートを用いた遊びの効果で軽減するためのプログラムや施設がたくさん。
細かいところまで配慮された院内は、やはりこの分野での世界のトップランナーであることを感じさせてくれます。
庭にある砂場も通常のものだけでなく、こうして車椅子の子供たちも遊びやすい工夫がされています。
治療への不安や恐怖を取り除くために、アートが社会に役立っている事例を見させていただき、僕自身もこれからの活動への意欲がより高まった訪問でした。
スウェーデンの夕暮れは日本よりも早く、市内中心に戻った時にはもう辺りは暗くなっておりました。
ストックホルムの夜景。
再び旧市街・Gamla Stanへ。
観光地ではあるのですが、それぞれの路地は落ち着いた雰囲気。
雨上がりの石畳もとても綺麗。
アストラッド・リンドグレン子供病院のクリスティーナさんに教えてもらった、地元の方向けの繁華街。
街の灯りがとてもやさしい感じがします。
そして、ストックホルムは街が美術館のようだと言われますが、地下鉄の駅もそれぞれ壁画や工夫されたデザインになっていて移動も楽しいです。
スウェーデンではほとんど英語の表記がなく、スウェーデン語の表記だけなのでメニューを見てもさっぱり想像がつかないのですが、、、幸いなことに誰に話しかけてもわかりやすい英語を話していただけるので、とりあえずわからなかったら聞いてみれば大丈夫、という安心感があります。
で、晩ごはんで頼んでみたスペシャルトースト。
かなりのボリュームでした。