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とくべつ解説。

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国立新美術館へ野田裕示展の内覧会とオープニングレセプションに行ってきました。
抽象絵画が並ぶ展示室の中でつい悪い癖が出て、専門家気取りで絵肌というか、画面の上の素材に眼を向けてしまい、何だか検品でもしているような目線になってしまっていたのですが、お母さんといっしょに来ていた小さな男の子が、「これはシーソーみたいだ。」とか、「これは森に見える〜、その下は砂場ね。」なんて言っているのが聞こえて、、、つい面白いので聞き耳を立てていると、「これは雪のかいじゅうだね!」とか、4点組の作品を指さして、「これは〜、、、宇宙船、宇宙船、宇宙船、手裏剣!」と、1点だけ手裏剣に見立ててみたり。。。
ものすごく自由な解釈!
お母さんも、それを肯定しながら「うんうん、そうね〜。じゃあこれは?」と親子でのびのびと楽しんでおられました。
男の子の解説を聞いていたら、僕もこっそり心の中で「これは何だろな〜」と考えるようになり、がぜん作品を見ることを楽しめてしまうのでした。
見知らぬ男の子に、絵の楽しみ方をあらためて教わりました。

ありがとうございます。