裸の都市。 [壁画 / Mural Painting]
人はなぜ、買い物や観劇、美術鑑賞をしたいと思った時に、パリであったり、イタリアの都市などに向かうのでしょうか。
東京よりも治安は悪いし、インフラも東京と比べたら整ってるとは言いがたいのに、それでも行きたいと思ってしまうのはなぜでしょうか。
それは行政も含めて、アートやファッションを大切にしているからではないでしょうか。
東京都が行ったストリートペインティング事業も、ヨーロッパの各都市に負けない魅力を生み出すきっかけになる事業だったはずでした。
著名なアーティストが作品を作ればそれだけ予算が必要になってしまいますが、若手アーティストを起用することで予算をかけずに東京に文化的財産を作り出すこと、そして長い年月をかけてその財産を守り育ててゆくことで、やがて文化的先進国に追いつくことができる、、、はずでした。
残念なことに事業開始わずか5年で、このような工事のためにその理念は潰えようとしています。
いずれここに無機質な白い壁が立ち上がった時、東京がいまだ文化的後進都市だということをあらためて思い知らされるのでしょう。
2010-09-11 00:00
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コメント(2)
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写真で見る限りでもとても綺麗だったのに残念ですね。実物は
もっと素晴らしかったのでしょうけれども。アート後進国か。
悲しいですね。
by KEN (2010-09-28 18:47)
ありがとうございます。
僕も東京で生まれ育ったひとりとして、もっと魅力的な都市になってほしいなぁ、と思っています。
軍事力や経済力よりも、文化やアートの力で世界で一番の都市があったら、、、それが東京だったら素敵だし、きっと誰もが誇りに思えるはずですよね。
by SAHARA (2010-10-02 11:10)